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肝硬変-病気・症状と治療
肝硬変 Cirrhosis
WHO(世界保健機構)では、鍼灸治療が 肝機能障害 に適応であることを認めています。
肝硬変とは
あらゆる慢性肝疾患の終未像であり、高度の線維化によって肝臓全体が硬く変化した病態。
不可逆的で緩徐に進行性。
肝硬変の病理
門脈域から中心静脈にかけて壊死が進行し繊維化する。
→肝小葉は極度に増殖した膠原線維(繊維隔壁)によって小部屋(偽小葉)に仕切られてしまう。
→めちゃくちゃに仕切られた肝臓は、肉眼的にも凹凸の結節を形成。
→機能的肝細胞数の減少を来す。
- 類洞周辺の繊維化により物資の供給輸送が妨げられ、肝細胞の機能が制限される→重篤な肝機能障害。
- 線維隔壁によって偽小葉に入る血流が妨げられ、類洞で血液が滞る→門脈圧が亢進。
肝硬変の分類
○病因による分類
- 肝炎ウイルス性(80%強) C型(65%) B型(15%)
- アルコール性(12%)
- 胆汁うっ滞(2%)
- 自己免疫性(1%) など
○機能的分類…肝機能の程度により分類
- 代償期
- 非代償期
肝硬変の症状
○代償期 … ほとんど無症状。 (肝硬変は緩徐に進行する)
○非代償期 … 肝蔵機能低下と門脈圧亢進に基づく症状の出現。
〔自覚症状〕
〔(進行)他覚所見〕
- 肝・脾腫 【炎症→肝腫、門脈圧亢進→脾腫】→ 次第に肝萎縮。 【肝繊維化が進行】
- 腹水(カエル腹)、浮腫 【必発の症状。機序不明。門脈圧亢進+肝アルブミン合成↓による】
- 黄疸、皮膚瘙痒感
- 門脈圧亢進
=門脈系のどこかに生じた血行異常によって門脈圧が亢進し、特有の臨床症状を呈する疾患の総称。- 側副血行路…食道胃静脈瘤 →(破壊)吐血 →予後不良
痔静脈瘤 →痔核
腹壁静脈怒張 →メズサMedusaの頭 - 脾機能亢進 … 脾腫、汎血球減少 →貧血、出血傾向 【脾臓の血液成分の処理亢進、特に血小板減少顕著】
- 胃・十二指腸潰瘍 【胃腸壁に血液うっ滞】→消化管出血。
- 側副血行路…食道胃静脈瘤 →(破壊)吐血 →予後不良
- クモ状血管腫*¹・手掌紅斑*² 代償期に分類するものもある 【エストロゲン過剰症に起因と推定】
- 女性化乳房*³ 代償期に分類するものもある 【エストロゲン過剰症に起因と推定】
- 精神神経症状 (肝性脳症、羽ばたき振戦→(末期)肝性昏睡) 【肝性脳症の原因物質は不明】
- その他 … ばち指、肝性口臭(アンモニア臭)、易感染性 【肝類洞の貧食細胞の機能低下】
*1~3
原因、発生機序ともに不明。肝機能障害によるステロイド代謝障害(エストロゲンの異化減弱によるエストロゲン過剰に起因すると推測されている。)
*¹クモ状血管腫:上半身(肝より上の部分、すなわら顔、前胸部、背部、上腕外側)に好発する毛細血管拡張。中央部にやや隆起した点状の血管があり、そこから放射状に細い血管が広がっている独特の形状を呈する血管腫。
*²手掌紅斑:両手掌全体(特に拇指球、小指球)に左右対称にみられる赤いまだら模様の所見。毛細血管の拡張による。
*³女性化乳房:男性において女性と同様の巨大で腺構造をもつ乳房がみられることをいう。
肝硬変の合併症
- 消化管出血 (食道静脈瘤破壊・胃十二指腸潰瘍etc)
- 急性腎不全
肝硬変の予後
予後不良。肝硬変の80%は死亡時に肝細胞癌の合併がみられる。
三大死因…原発性肝癌合併、消化管出血(食道静脈瘤破裂など)、肝不全
肝硬変の東洋医学的な見方
《肝鬱脾虚》:代償期で、腹部脹満とくに食後に苦しい、腹水は少量あるいはない。
《肝脾瘀血》:代償期で、左季肋部に明らかに腫瘤が触れる。頬部に赤いすじ、あごや頬部に赤斑、胸部・前腕に赤い
《脾腎陽虚》:非代償期で、腹部脹満、かえる腹、浮腫。
《肝腎陰虚》:非代償期で、腹部脹満、腹部の皮膚が光っているわりに四肢がやせている、顔面とくに頬部が黒い、腹部に静脈怒張。
家庭で出来る肝蔵のお灸のツボ(経穴・つぼ)
○肝蔵機能障害
胃の六つ灸=膈兪、 肝兪、 脾兪、
蠡溝(れいこう)、 中都(ちゅうと)、 陰陵泉(いんりょうせん)、
三陰交(さんいんこう)、 漏谷(ろうこく)、 地機(ちき)
○黄疸: 梁門(りょうもん)、 脾兪(ひゆ)、 日月(にちげつ)
肝硬変の精神的および感情的要因
~肝臓は怒りと根本的な感情が居座るところ。
~慢性的に不満を抱えている。
~あら捜し。
~気分が悪い。
○黄疸:~強い偏見。 ~かたよった理性。
肝硬変におすすめのフラワーエッセンス
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肝機能障害のヨガ・セラピー
アサナ
- シルシャサナ
- サルヴァンガサナ
- ダヌラサナ
- ジャヌ・シルシャサナ
- パスチモッタナサナ
- ブジャンガサナ
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- ブ・ナマナサナ
- メルダンダサナ
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プラナヤマ
ナディ・ショッダナ、 ウッジャイ
シャットカルマ
クンジャル、 ラグー・シャンカプラクシャラナ
肝硬変のレイキ・ヒーリング(霊気療法)
○チャクラについて »
Chakra:マニプラ・チャクラ Manipura(Solar plexus Chakra)
Positions:基本ポジション+反応のあるところ、肝臓、肝臓の裏、後頭部。
肝臓病の食事法
肝臓が病む人は暴飲・暴食するタイプが多い。赤ら顔で赤鼻、食欲旺盛で肉づきもよく外見は元気に見える。肝臓は文句を言わず休まず働き続け、ダウンするまで頑固に頑張る。基本は玄米食が一番。イノシートールやガンマオリザノールなどの成分が玄米には多く、サプリなどでは肝臓になおさら負担がかかるので、自然にいい成分を含んだ食物をとること。すりごまをかけてよく噛んで食べること。よく噛むことにより大食の習慣や短気など改善につながる。肝臓を疲労させる食物添加物入りの加工品、薬品などをさけ、1日でも2日でも絶食して肝臓を休ませるのは大変よい。また1日二食にし、朝ぬきにすると肝臓の負担を軽減できる。
〔主食〕
玄米御飯・玄米はと麦御飯・玄米小豆御飯・玄米胚芽・玄米もち・きび・あわ・そば等。御飯にはすりごまをたっぷりかけてよく噛んで食べること。
〔副食〕
人参の油炒めなど人参を使った料理・大根おろし・らっきょう・セロリ・パセリ・ねぎ類・百合根・とろろ芋・たんぽぽの佃煮・たんぽぽの根のきんぴら・ふきのとうの佃煮・よもぎ入りの玄米もち・しじみ・白身の魚・小魚・鯉こく・大豆・黒豆・小豆・梅干・大豆製品・麩・グルテンミート・海藻・かぼちゃ・トマト・葛などはよい。ニンニクと玉ねぎのみじん切りを油でよく炒めるといいダシになり、炒め物・スープ・味噌汁などに使うとよい。
〔禁ずるもの〕
肉類・脂の多い赤身魚・白砂糖・砂糖入りの加工品(黒砂糖・はちみつ少々ならよい)・アルコール類・刺激物・酢のもの(梅酢・自然醸造酢ならよい)・食品添加物入りの加工食品。
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