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メニエール病-病気・症状と治療
メニエール病 Meniere’s disease
WHO(世界保健機構)では、鍼灸治療が メニエール病 に適応であることを認めています。
メニエール病の概念
耳鳴、難聴を伴うめまい発作を反復する疾患で、中枢障害や原因がわかっている疾患が除外できるもの。
メニエール病の病態
何らかの理由で内リンパ嚢における吸収が滞り、過剰になった内リンパ液によって水腫が形成される → 水腫がコルチ器の有毛細胞を圧迫 → 感音難聴、耳鳴り
メニエール病の疫学
ストレスとの関連が示唆されている。
先進国で多発、専門技術職に多い、働き盛りの30~40歳代に好発。
ストレスを生みやすい性格特性(几帳面で神樫質な人)。
メニエール病の症状
- 突然の激しい回転性めまい(初回発作)に襲われ、多くは30分~6時間くらい持続し、悪心・嘔吐などの自律神経症状を伴う。
意識障害はない。 【中枢神経孫に異常はない】 - 片側の耳鳴、耳閉塞感、難聴(特に低音域の難聴) 【蝸牛症状】
→ めまい発作と同時に or 先行する症状
*時間の経過とともに、めまい発作は軽快し、それとともに蝸牛症状も改善し、難聴も目立たなくなる。
ただし、めまい発作は必ず反復する。
発作の反復しているうちに、難聴は残る。(高音域に強くみられる難聴)
(発作の反復)全音域に広がり、より高度の難聴
メニエール病の両側化
メニエール病の検査
〔聴力検査〕感音難聴
〔前庭脊髄反射〕ロンベルグ試験陽性、マンテスト陽性、片足立ち検査陽性
〔内リンパ水腫検査〕浸透圧利尿薬投与 → 聴音レベルの改善
メニエール病の予後
生命に対する予後は良好
家庭で出来るメニエール病のお灸のツボ
神道(しんどう)、身柱(しんちゅう)、申脈(しんみゃく)、照海(しょうかい)
1日おきに施灸。