膀胱炎 Cystitis
WHO(世界保健機構)では、鍼灸治療が 膀胱炎 に適応であることを認めています。
膀胱炎とは
膀胱炎の概念
膀胱粘膜の炎症。
〇非細菌性のものでは、ウイルス、結核菌、放射線、薬物
膀胱炎の病因
原因は大腸菌による上行性尿路感染
膀胱炎の好発
多くは性的活動期の女性にみられる。
膀胱炎の症状
頻尿、排尿痛、尿混濁が3大主徴
- 排尿痛…排尿終末時に強い
- 頻尿、夜間頻尿 【昼夜の別なく尿意をもよおす】
残尿感、膀胱しぶり(=膀胱粘膜の刺激症状、頻尿が高度となり、残尿感が強くなる。はなはだしいときには失禁の状態を来すこともある。) - 膿尿(尿混濁)
- 下腹部不快感、下腹部痛、膀胱部の圧迫感、鈍痛
- 血尿 【ウイルス性出血性膀胱炎】
原則、発熱はない。
膀胱炎の検査
細菌尿陽性、膿尿陽性
膀胱炎の東洋医学的な見方
関係する臓附
《脾》:運化作用
《肺》:宣発・粛降作用
《腎》:気化作用
《三焦》:水道作用(津液の輸送、調節)
《膀胱》:気化作用(貯尿と排尿)
- 肺熱:温熱邪の感受→宣発粛降の失調→水道不利(勝脱に下輸できない)
- 勝眺湿熱:飲食不節、飲酒過度→中焦に湿熱内盛→湿熱下注→勝批の気化不利
- 脾気虚:労倦、久病などで脾気虚→運化昇清機能の減退→昇清無力、濁陰不降
- 腎陽虚:老化、久病などで腎陽虚→命門火哀→主水機能減退
自分で出来る膀胱炎のお灸のツボ(経穴・つぼ)
○お灸について »
居髎(きょりょう)、大赫(だいかく)、復溜(ふくりゅう)、大腸兪(だいちょうゆ)、
小腸兪(しょうちょうゆ)、膀胱兪(ぼうこうゆ)
三陰交(さんいんこう)+懸鐘 (けんしょう)、
三陰交と懸鐘に圧痛がないときは下巨虚(げこきょ)、築賓(ちくひん)、下廉(げれん)
下極兪(15椎下)、上仙、17椎穴
膀胱炎の精神的および感情的要因
~心配事。
~古い考えに固執。
~手放すことが怖い。
~なにかむしゃくしゃする。
膀胱炎におすすめのフラワーエッセンス
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膀胱炎のホメオパシーレメディー
- Aconite:前兆なく突然の発症。恐怖や冷えから。排尿前の圧迫感と焼けるような痛み。
- Arnica montana:陰部の打撲による。出産後の泌尿器の問題に。
- Cantharis:排尿に激しい痛み。血が混じることも。尿をださなくてすむので飲み物を避ける。
- Nux vomica:寒気がある。膀胱にジリジリ感。少量の尿でも膀胱がいっぱいな感覚。競争的で、短気。
- Pulsatilla:感情的で内気。水分摂取量が少ない。泣きやすい。尿が飛び散る傾向。尿を我慢したとき痛みが増す。
- Sarsaparilla:排尿後に痛み。血尿も。立っていると排尿しやすい。尿閉の傾向。
- Sepia:再発性の尿路感染症に。抗生物質の使用経験あり。性行為が苦痛。性器ヘルペスの可能性も。
- Staphysagria:性交、骨盤検査、手術、分娩などの後に発症。怒りや悲しみが抑圧されている。排尿中や排尿後に痛み。
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膀胱炎のレイキ・ヒーリング(霊気療法)
○チャクラについて »
Chakras:スヴァディスタナ・チャクラ Svadhistana(Sacral Chakra)
ムーラダラ・チャクラ Muladhara(Root Chakra)
Positions:基本ポジション+反応のあるところ、膀胱。
その他の療法
膀胱炎のハーブ
- ブッコ
- ウワウルシ
- レモンバーム
- セントジョーンズワート
- ビルベリー
- エキナセア
スギナの温湿布
生または乾燥のスギナを両手いっぱいにとり布袋に入れ、蒸器で10分蒸す。これをタオルに包み、熱さを調節し、患部にあてる。さめないうちにまた蒸し、繰り返す。