更年期障害 Menopausal Syndrome
- 更年期障害とは
- 東洋医学的な見方
- 自分で出来る更年期障害のお灸のツボ
- 精神的および感情的要因
- 更年期障害のホメオパシーレメディー
- 更年期障害のヨガ・セラピー
- 更年期障害のレイキ療法
- 更年期障害のハーブ療法
WHO(世界保健機構)では、鍼灸治療が 更年期障害 に適応であることを認めています。
更年期障害とは
更年期障害の概念
卵巣機能が低下する更年期(女性の生殖期から、生殖能力を失う老年期への移行期をいい、一般的には閉経前後の数年間を意味する。さらにこの時期を過ぎると月経が発来しにくくなり、これを閉経と呼ぶ、ただし、閉経をその時点で診断することは困難であり、通常、1年以上の無月経期が続くときに閉経と判断される。)に現れる多種多彩な症候群で、日常生活に支障を来たすような精神・身体不調を生じる。
1~数年間続くが、多くは老年期に近づくとともに次第に軽快。 【詳細は不明】
(30代後半から40代かけての前更年期障害もある。)
更年期障害の原因
エストロゲン分泌低下と、この年齢に特有の社会心理的要因。
更年期障害の病態
- 血管運動症状・・・「のぼせ」と呼ばれる。【機序不明、エストロゲン減少により、未知の血管拡張物質の分泌が促されると考えられる】
- 精神神経症状
- エストロゲンの作用(骨量保持作用とコレステロール低下作用)の低下→骨粗しょう症、高コレステロール血症が好発
更年期障害の症状
○急性症状・・・一過性の不定愁訴症候群
○慢性症状・・・不可逆的症状・・更年期障害そのものではないが、同時に治療、経過観察の対象となる。
更年期障害の検査
問診 … 1年以上無月経、器質的疾患がない
ホルモン … エストロゲン減少、卵胞刺激ホルモン上昇、黄体形成ホルモン上昇
更年期障害の病院での治療
- ホルモン補充療法・・エストロゲン補充+プロゲステロン補充→乳がんのリスクが増加することが判明した (エストロゲンだけ補充すると、子宮体癌のリスクを増加させる)
- 精神・神経症状にはカウンセリング.抗不安薬(ベンゾアゼピン系)も用いられる。
- SERM エストロゲンの骨に対するレセプターに特異的に働いて、骨粗しょう症を改善させる薬剤。子宮内膜、乳腺には働かない。
更年期障害の東洋医学的な見方
分類
- 《肝気鬱結》:抑うつ、いらだって落ち着かない、胸部が膨張し悶え苦しい、あちこち痛み定まらない、上腹部が膨満し暖気、食欲がない、便が順調でない。
- 《心腎不交》:心悸亢進、胸部の痛み、不眠、夢を多くみる、口が苦く咽が渇く、手足のひらがほてって熱い、むかむかする、腰や膝がだるく力がぬけている。
- 《腎陰虚損》:めまい、目がくらむ、心胸部が激しく拍動する、顔面潮紅、不眠、肢体がしびれる、口が渇き食量が少ない、月経は初期には多量であるなど。
- 《腎陽虚衰》:めまい、浮腫、腰と膝がだるく痛む、四肢が冷える、元気がない、倦怠感、腹部脹満、食量が減少、月経周期が乱れる、量が少なく色が淡く稀薄、帯下が多いなど。
自分で出来る更年期障害のお灸のツボ(経穴・つぼ)
○お灸について »
三陰交(さんいんこう=婦人科系疾患全般によいと言われるツボ)、
血海(けっかい)、帯脈(たいみゃく)、胞肓(ほうこう)、肩井(けんせい)
補的に、蠡溝(れいこう)、中都(ちゅうと)、三焦兪(さんしょうゆ)、腎兪(じんゆ)
または、帯脈(たいみゃく)、風市(ふうち)、天宗(てんそう)
帯脈は変動穴であるため、圧痛がないときはやや後ろへ取る。
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更年期障害の精神的および感情的要因
~もう自分が必要とされていないのではという不安感。
~老いていく事への恐怖感。
~自己否定。
~本当に良い気分がなかなか味わえない。
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更年期障害のホメオパシーレメディー
- Sepia:イライラ。色々な事に過敏。顔のほてり。疲れている。イライラ。涙もろい。弱っている。汗を大量にかく。新鮮な空気が吸いたい。座って足を組まなければならない。骨盤まわりの内臓が飛び出しそう、または、たるんでいるように感じる。日常のことに興味がわかなくなった。周りから無関心に扱われている気がする。
- Pulsatilla:気分が変わりやすい。感情的になりやすい。涙もろい。生理が不規則。冷えとのぼせを繰り返す。落ち着かない。不安。のどが渇く。換気の悪い部屋にいると気分が悪くなる。
- Lachesis:ほてり。のぼせ。頭痛。失神。動悸。熱汗。月経の出血が濃く、量は少ないか多く、痛み強い。生理前に悪化。おりものが多い。性欲が強くなることも。換気してないと息苦しい。締め付ける服が苦手。生理は二十一日おき。吐き気、下痢、痔などの症状も。
- Cimicfuga:ホルモンバランスの乱れによる偏頭痛。体がとても敏感。暗い憂鬱な気分くなることも。生理痛が陣痛のよう。
- Lilium Tigrinum:あせり。不安。人にあたってしまう。
- Folliculinum:落ち着きがない。多動。安静時に悪化。めまい。失神。少食でも太る。生理前に体重増加。甘いものを欲する。周期が不規則。ほてり。寝汗。腹部の重苦しさ。子宮筋腫。膣の乾燥。
- Calcium Carbonicum:ほてり。頭部が熱っぽい。頸から上に汗。寝汗。不正出血。子宮筋腫。子宮出血。
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更年期障害のヨガ・セラピー
アサナ:
パワンムクタサナ2,3、 スリヤナマスカ、 ブジャンガアサナ、 ダヌラサナ
サルヴァガサナ、 ハラサナ、 マツヤサナ、 パスチモタナサナ
均衡のアサナ
ムードラ:
アシウィニ、 バジロリ、 マハ、 マハベダムドラ。
バンダ:
ウッディヤナ、 ムーラバンダ。
他:
ヨガニドラ、 アジャパジャパ、 アンタルモウナ。
更年期障害のレイキ・ヒーリング(霊気療法)
○チャクラについて »
Chakras
マニプラ・チャクラ Manipura(Solar plexus Chakra)
スヴァディスタナ・チャクラ Svadhistana(Sacral Chakra)
ムーラダラ・チャクラ Muladhara(Root Chakra)
Positions
基本ポジション+反応のあるところ、生殖器、副腎。
更年期障害のハーブ療法
- レッドラズベリー
- ドンクァイ
- ワイルドヤム
- ブラックコホッシュ
- ダミアナ
- ギンコ
- ゴトゥコラ
- リコリス