副鼻腔炎 Sinusitis
- 急性副鼻腔炎とは
- 慢性副鼻腔炎 (蓄膿症) とは
- 東洋医学的な見方
- 自分で出来る副鼻腔炎のお灸のツボ
- 蓄膿症の精神的および感情的要因
- 蓄膿症のホメオパシーレメディー
- 蓄膿症のヨガ・セラピー
- 蓄膿症のレイキ療法
- 蓄膿症の食事法・その他
WHO(世界保健機構)では、鍼灸治療が 蓄膿症 に適応であることを認めています。
副鼻腔炎とは
急性副鼻腔炎
大部分は、固有鼻腔などに生じた急性の炎症が副鼻腔に波及した疾患。
多くの場合、ウイルス感染で痛めつけられた粘膜を舞台に細菌が増殖。
急性鼻炎、上気道炎に続発。
急性副鼻腔炎の症状
- 鼻閉、膿性の鼻汁過多、後鼻漏*
- (炎症が強い)頬部や前頭部の頭重感や疼痛
- ときに発熱、食欲不振
*注) 後鼻漏:鼻汁が前鼻孔だけでなく、後鼻孔へも流れること。
慢性副鼻腔炎
副鼻腔の洞粘膜に生じた炎症性疾患。 かつては蓄膿症と呼ばれていた。
上顎洞炎、篩骨蜂巣炎、前頭洞炎、蝶形骨洞炎。
上顎洞炎が最も多く、次いで篩骨蜂巣炎。
【解剖学的な構造上、膿が排泄しにくい】
手術を必要とする重症例は減少。
慢性副鼻腔炎の原因
大半は細菌感染症。 【固有鼻腔などに生じた炎症が波及して生じる】
慢性化する理由
- 副鼻腔の形成 … 副鼻腔が炎症性分泌物の排泄に不都合な形成をしている。
- 腺毛運動障害 … その排泄に決定的な役割を果たす腺毛運動の機能が弱い。
慢性副鼻腔炎の症状
- 鼻閉、膿性の鼻汁過多、後鼻漏
- (炎症が強い)頬部や前頭部の頭重感、疼痛
- 呼吸性臭覚障害* → 末梢性臭覚障害 【嗅細胞の廃用性萎縮による】
*注) 臭覚障害:呼吸性 … 嗅上皮に存在する受容体に、ニオイ分子が届かない。
:末梢性 … 嗅糸上皮またはその軸索である嗅糸の障害。
副鼻腔炎の東洋医学的な見方
《鼻淵》と呼ぶ。
鼻と関係の深い臓腑は《肺》 (肺は鼻に開竅)
・実証では肺熱あるいは肝胆の火が旺盛となり、熱が上に移ったことによって生じる場合が多く、虚証では肺や脾の虚損によることが多い。
《風寒》:風寒が化熱 → 肺に伝わり、肺経に熱が及ぶ(肺熱) → 経に沿って上炎
《肝胆の鬱熱》:辛いもの、飲酒など → 湿熱の形成
(加えて、情志失調により肝の疏泄作用低下) → 化火 → 上炎
《肺気虚》:宣発・粛降作用低下 → 清陽不昇・濁陰不降 → 鼻に凝集
《障虚(湿盛)》:脾気虚弱、運化失調 (→ 湿濁が経に沿つて昇り鼻に凝集)
自分で出来る副鼻腔炎のお灸のツボ(経穴・つぼ)
○お灸について »
上星(じょうせい)、 百会(ひゃくえ)、通天(つうてん)、附分(ふぶん)、膏肓(こうこう)
三陰交(さんいんこう)、顖会(しんえ)、大敦(だいとん)
副鼻腔炎の精神的および感情的要因
~鼻は自己認識を象徴している。
~誰かに対して(身近な人)イライラし、腹を立てている。
○鼻づまり
~自分の価値や重要性を認識できていない。
○鼻水
~助けを求めている。
~心の中で泣いている。
副鼻腔炎におすすめのフラワーエッセンス
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副鼻腔炎のホメオパシーレメディー
- Hydrastis:鼻水は黄色で粘つくかかたまりを含む。
- Kali bichromicum :鼻水は黄~緑がかった色、鼻の奥が痛む、頭痛、鼻づまりで睡眠とりにくい。
- Lycopodium :右鼻がひどい、口呼吸、子供のころから鼻に問題、4-8pmに悪化。
- Merc vivus :鼻水は緑がかった色で血が混ざることも、口臭、唾液多い、気候の変化に敏感。
- Pulsatilla:鼻水は黄~緑がかった色、鼻づまりは右左移動する、せき、換気を好む、脂分多い食事で悪化。
- Thuja :左鼻がひどい、子供のころから鼻づまり、遺伝も、尿道炎を併発、寒さや湿気で悪化。
- Kali mur 6X:炎症、前頭部痛、鼻水は白色。
- Kali Sulph 6X :鼻づまり、暖かい部屋で悪化する、鼻水は黄色、いびき。
- Silicea 6X :慢性副鼻腔炎、鼻水に泡、臆病な性格、たいてい手足冷たい。
副鼻腔炎のヨガ・セラピー
アサナ
プラナヤマ
- カパルバティ
- ナディショッダナ
- バストリカ
- クンジャル
- ジャラネティ
その他
- ヨガニドラ
- メディテーション
副鼻腔炎のレイキ・ヒーリング (霊気療法)
○チャクラについて »
Chakras
アジナ・チャクラ Ajna (3rd Eye Chakra)
マニプラ・チャクラ Manipura (Solar plexus Chakra)
ムーラダラ・チャクラ Muladhara (Root Chakra)
Positions
基本ポジション+反応のあるところ、胸部、背部、腕。
食事法・その他
蓄膿症・鼻炎の人は大食家、甘党、汁物が好きで何杯でもおかわりをして、流し込むような食べ方をする人が多い。
よく噛んで少食にし、間食をやめ、水やお湯のガブ飲みをしないこと。
必要なだけゆっくりと唾液を混ぜるようにして飲んだり食べたりを心がける。
副鼻腔炎(蓄膿症)は断食がよいといわれる位なので、普段から少食ですむように食癖を変えていくこと。
この病気を持っている人は腸も心臓も丈夫でない人が多く、食養生が一番大切。
頭痛がしたり重くなると記憶力が鈍り、視力や聴力にも影響し、神経衰弱のような容態になることもあるため、特に子供には早めに対処したほうがよい。
熱い番茶1カップに塩小さじ1杯入れ、ぬるま湯にし1日2~3回鼻を洗う。
ヨガのネティポットを使うとよいが、スポイトのようなもので代用してもよい。3ヶ月以上続ける。
主食
主食は玄米・半つき米、または玄米餅・あわ餅などがよく、ご飯にはすりごまをたくさんかけて、よく噛んで食べること。
副食
みし汁は一食で一杯とし、ごぼう・人参・れんこんなど入れた鉄火みそ・海藻料理・煮しめ・小魚のから揚げ・根菜類の天ぷら・昆布・梅干し・大豆と昆布の煮合わせ・納豆・にら・小松菜・ねぎ・たんぽぽ・ヨモギなどが特によい。
飲み物
ハブ草(決明子)・はと麦・どくだみを煎じて1日数回飲むとよい。
咽が渇いたときは番茶・柿の葉茶など。
禁食
肉類・赤身の魚・貝・甲殻類・バター・甘味品・イモ類の過食(かぼちゃ・とろろ芋はよい)・瓜類・刺激物・日本茶・紅茶・アイスクリーム・アルコール類。
生どくだみ療法
どくだみの生葉5~6枚を重ねて棒状に巻き塩で汁がでるまでもむ。
さらに硬く巻き、悪い方の穴にさしこみ、30分位して鼻をかむ。
膿が鼻水と一緒にでてくる。