糖尿病【病気・症状と治療】自分で改善セルフケアのためのガイド

糖尿病 Diabetes mellitus

糖尿病自分で治す本

 

WHO(世界保健機構)では、鍼灸治療が 糖尿病 に適応であることを認めています。

 

糖尿病とは

糖尿病の概念

インスリンの欠乏または/および感受性の低下によって慢性の高血糖を来たし、糖質代謝を主とする種々の代謝異常を呈する疾患群。

単一の疾患でなく、いくつかの疾患が集まった症候群。

(感受性の低下:これをインスリン抵抗性という。生体内でインスリンの効果が十分に発揮されないことで、プドウ糖の受け入れが細胞膜に発現されにくくなる。)

糖尿病の病態

血管や神経が広範に障害されやすく様々な合併症を来たす。
 慢性合併症
 急性合併症
細小血管障害は糖尿病に特有の合併症。

糖尿病の分類

  • 1型糖尿病
  • 2型糖尿病
  • 原因が明らかになっているもの。
     遺伝子異常、膵外分泌疾患、内分泌疾患、肝疾患、薬剤、感染症
  • 妊娠糖尿病
     巨大児分娩や新生児低血糖などの危険性が高い。

糖尿病の成因

1型糖尿病

発症率は欧米諸国の数分の1

  • 〔概念〕膵島B細胞の破壊により、インスリンの絶対的欠乏を来たしたもの。
  • 〔病態〕遺伝子素因と環境素因が重なって、
    B細胞をターゲットとする自己免疫応答が生じ、B細胞の80~90%が破壊されて発症
     → インスリンの追加分泌も基礎分泌もできない
     → インスリンがないと生きていけない状態(インスリン依存状態)に陥る。
  • 〔原因〕
    • 自己免疫
    • 特発性

2型糖尿病

  • 〔概念〕インスリンの相対的欠乏を来たしたもの。インスリン抵抗性は最大の要因
  • 〔病態〕
    • インスリン分泌の低下
    • インスリン抵抗性
       インスリンの効果が十分に発揮できない
        → インスリンをどんどん分泌(高インスリン血症)
        → やがてB細胞は破壊 → インスリンの追加分泌減少で発症
        → 基礎分泌も侵されインスリン分泌不全
  • 〔原因〕
    • 原発性…遺伝的要因(原発性のインスリン抵抗性とB細胞のインスリン合成能力)【詳細は不明】
    • 続発性…肥満、運動不足 【肥満はインスリン抵抗性を導く最も重要な要因】

糖尿病の症状

  • 多尿、口渇、多飲
    【糖の尿中排泄量上昇→尿浸透圧上昇→多尿(浸透圧利尿)→脱水→視床下部渇中枢が刺激】
    意識障害
  • 全身倦怠感、多食、体重減少
    【同化ホルモンであるインスリン不足→異化作用促進→脂肪・蛋白質を分解して利用】

糖尿病の合併症

急性合併症

  • 糖尿病性昏睡
    ・低血糖性昏睡
     無自覚製低血糖発作、糖尿病性昏睡のなかでは最も頻度が高い 【機序不明】
     〔症状〕震え、発汗、皮膚湿潤、痙攣発作、
       低血糖昏睡が5時間以上経過すると、植物状態or死亡の可能性がある。
  • 糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)
     〔概念〕インスリンの極度の欠乏時に生じる昏睡 【アシドーシス+多尿に伴う脱水→昏睡】
     〔好発〕1型糖尿病患者
     〔症状〕多尿、ロ渇、多飲、全身倦怠感、悪心、嘔吐、腹痛、皮膚と粘膜の乾燥、低血圧、頻脈
      【急激な脱水を反映】
     (インスリンが投与されないと)意識レベル低下
      【血漿(細胞外)浸透圧上昇→細胞内脱水→中枢神経系にダメージ】
     アセトン臭 【脂肪を分解しエネルギー確保→肝に脂肪酸流入→ケトン体産生増加→アシドーシス】
    代謝性アシドーシス→昏睡→クスマウルの大呼吸 【アシドーシスの代償作用】
    *ケトン体:ここで産生されるケトン体は、アセト酢酸(酸性)、βヒドロキシン酢酸(酸性)、アセトン。前二者の蓄積により血液は酸性に傾き、代謝性アシドーシスに陥る。呼吸器はこれを代償して頑張り、必死にCO2を排泄する(クスマウルの大呼吸)。アセトンは呼気中に排泄されるために、アセトン臭を呈する。
  • 高浸透圧性非ケトン性昏睡(高血糖高浸透圧症候群)
    〔概念〕糖尿病患者+高度脱水が加わって生じた昏睡。予後はDKAと比べて悪く、救命率半分弱。
    〔好発〕高齢の2型DM患者
      【高齢者は渇水中枢の働きが弱く、脱水状態にあっても飲水行動に走らない】
    〔症状〕高度の脱水(皮膚乾燥、血圧低下、頻脈)

慢性合併症

【糖尿病の罹患率が長く血糖コントロールが悪いと、三大合併症や閉塞性動脈硬化症を有する症状が多くなる】
 三大合併症…網膜症、腎症、神経障害

  • 細小血管症状
    • 糖尿病性網膜症…視力障害。成人の途中失明の第1位
    • 糖尿病性腎症(糸球体の硬化性病変)
       【微量アルブミン尿排泄期→持続性蛋白尿排泄期→腎不全期→透析療法に進展】
    • 糖尿病性神経障害 ポリニューロパチー(末梢神経、神経炎)
      • 感覚性または感覚運動性ニューロパチー
        両下肢のしびれやジンジンする感覚異常で発症→
        アキレス腱反射消失、下肢の振動覚減少→温痛覚障害優位の手袋靴下型の感覚障害 【左右対称性、四肢末端】
      • 自律神経ニューロパチー
        起立性低血圧、排尿障害、勃起障害、心血管障害、消化器障害(便秘)
  • 大血管症状…脳血管障害;脳梗塞、虚血性心疾患;心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症、足潰瘍→足壊疽
  • その他の合併症…糖尿病性白内障、糖尿病性緑内障、易感染性(尿路感染症etc) 【免疫能の低下】

糖尿病の検査

〔尿検〕
〔生化〕血糖値上昇
(診断)・空腹時血糖値 【24時間の平均値と相関】
   ・随時血糖値
   ・経口ブドウ負荷試験(診断がつかない場合)
(血糖のコントロール指標)
 HhA1cが6.5%以下 【測定時より1~2ヶ月前の平均血糖値を反映】
 糖化アルブミン 【2~3週間前の平均血糖値を反映】
 1.5AG 【検査日およびその2~3日前の平均血糖値を反映】

 

糖尿病の東洋医学的な見方

「消渇」といわれる。

  • 《燥熱傷肺》 口や舌が渇いて、多量の水を飲む、小便頻数で量も多い。
  • 《熱鬱瘀胃》 多食でもすぐ空腹、胸の中がほてって熱くなる、いらだって落ち着かない、胸苦しい、汗多い、痩せる、便秘。
  • 《腎虚精虧》 口や舌が渇き多量の水を飲む、めまい、視力が弱くなる、頬骨のまわり赤らむ、体が虚弱、いらいら、腰痛、足がふらつく。

自分で出来る糖尿病のお灸のツボ(経穴・つぼ)

○お灸について »  

脊中(せきちゅう)、中枢(ちゅうすう)、腰眼(ようがん)
 隔日、または三日間隔空けて。火傷に注意。

糖尿病ツボ

 

 

糖尿病の精神的および感情的要因

~こうだったかもしれない、という何かの願望。
~支配欲が強い。
~深い悲しみ。
~もう甘さが残っていない。

 糖尿病におすすめのフラワーエッセンス

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糖尿病のホメオパシーレメディー

  • Abroma Augusta:糖尿病で痩せて弱った。喉が渇く、口が渇く。食欲旺盛。頻尿。尿の後のだるさ。不眠。
  • Phosphorus:糖尿病による眼の問題。視力が弱った。
  • Syzygium Jambolanum:血糖値を下げるのに役立つ。喉の渇き。多尿。潰瘍。
  • Phosphoric Acid:身体と精神的にも衰弱。激しい疲労感。忘れっぽい。足のしびれ。
  • Gymnema Sylvestre:糖尿病により体重減少。衰弱。疲労。元気がでない。
  • Lycopodium:糖尿病による腎臓の問題に。
  • Arsenic Album:糖尿病による腎臓の問題に。
  • Serum Anguillae:糖尿病による腎臓の問題に。
  • Arnica:糖尿病による眼の問題に。
  • Belladona :糖尿病による眼の問題に。
  • Lachesis:糖尿病による眼の問題に。

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糖尿病のホメオパシーレメディー

 

糖尿病のヨガ・セラピー

糖尿病のヨガ・エクササイズ

アサナ

プラナヤマ
 ナディショッダナ、 ブラマリ、 バストリカ、 ウッジャイ
シャットカルマ
 ラグーシャンカプラクシャラナ、 クンジャル、 ネティ


 アジャパジャパ、 ヨガニドラ

 

糖尿病のレイキ・ヒーリング (霊気療法)

レイキ・ヒーリングについて »

チャクラについて »

Chakra:マニプラ・チャクラ Manipura(Solar plexus Chakra)

Positions:基本ポジション+反応のあるところ、膵臓、腎臓、副腎。

 糖尿病レイキヒーリング糖尿病レイキ手当

 

食事法

糖尿病には断食がよくきくと昔からいわれる。この方法は症状によって3~7日くらいの断食を2・3ヶ月おいて行う。指導者のもと行うのが望ましい。

〔主食〕
玄米食が一番よい。玄米に小豆・あわ。はと麦を入れた玄米御飯、胚芽・あわもち・玄米もち・ひしの実などよく、特に糖尿病にはあわがよい。玄米御飯には大さじ1杯のすりごまをかける。
〔副食〕
小豆と昆布とかぼちゃの煮合せがよく、動物性食品をやめて菜食にきりかえる。 特にかぼちゃは膵臓機能を強化してインシュリンの生成を促すといわれる。また山芋・しいたけ・海藻・芽キャベツ・ピーマンなどはよい。ごま・豆腐・グルテンミート(植物性蛋白)・麩などで植物性の蛋白質をとるようにする。また植物性の油をとる工夫も。 ごぼう・にんじん・れんこん・玉ねぎ等の根菜と緑黄野菜、海藻など繊維質の多い食事がよい。
〔飲み物〕
口がよくかわくので番茶・スギナ茶・ハブ草の実を濃く煎じて飲んでもよい。 梅肉エキスもとてもよい。肉食を好む人は野菜や青菜などの青汁を1日コップ1杯。
〔禁ずるもの〕
菓子・甘い飲み物・清涼飲料水・刺激物・白米・白パン・酒類・肉類・脂の多い魚・卵・動物性はなるべく少なく。

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