甲状腺機能亢進症(バセドウ病) Hyperthyroidism
- 甲状腺機能亢進症(バセドウ病)とは
- 東洋医学的な見方
- 自分で出来るバセドウ病のお灸のツボ
- バセドウ病の精神的および感情的要因
- バセドウ病のホメオパシーレメディー
- 甲状腺のヨガ・セラピー
- その他の療法
- 甲状腺のレイキ療法
WHO(世界保健機構)では、
鍼灸治療が バセドウ病 に適応であることを認めています。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)とは
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の概念
血中の遊離甲状腺ホルモンが過剰になって、臨床症状を呈した状態。
日本では甲状腺機能亢進症のほとんどはバセドウ病。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の原因
自己免疫疾患 【TSH受容体に対する自己抗体(抗TSH受容体抗体)はTSH類似作用をもち、TSH受容体に結合し、甲状腺ホルモンをどんどん分泌するよう指令する】
自己抗体は甲状腺を持続的に刺激→甲状腺を肥大させ、甲状腺ホルモン産生・分泌を促進する。
甲状腺機能亢進症の病態
甲状腺ホルモン過剰 甲状腺ホルモンは車のアクセルに相当する。
- 代謝促進、熱量産生上昇、基礎代謝率上昇
- 中枢神経系の被刺激性亢進
- 心臓の交換神経β1受容体の発現を促進
- 糖吸収を速め、コレステロール値をを下げ、蛋白を異化する
- 骨代謝回転を速める
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の好発
女性に多く(男女比は1:4)、20~40歳代に好発。
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の症状
○メルセブルグの三徴・・・甲状腺腫、眼球突出、頻脈 三徴は高齢者になるほど、目立たなくなる。
- 腫大してびまん性甲状腺腫
【TSH受容体は自己抗体にチクチクと刺激され続けている】
柔、表面平滑、可動性良好
〔聴診〕静脈雑音陽性 【甲状腺活動亢進のサイン】 - 眼症状
眼球突出
【TSH受容体が眼窩後部の組織に発現、自己抗体が結合、組織が増殖】
ステルヴァーグ徴候・・・瞬目減少
【甲状腺ホルモン→交感神経の被刺激性上昇→腱板筋の過度の緊張】
グレーフェ徴候・・・上眼瞼下降不全 (下方注視時、角膜と上眼瞼下縁の間に白い強膜をみる)
メビウス徴侯 … 輻輳困難 - 【循環器症状】動悸、頻脈、心房細動、(収縮期高血圧)
【交換神経の被刺激性上昇】 - 【神経症状】情緒不安定、いらいら、手指振戦、(重症)不穏状態、せん妄 【脳の被刺激性上昇】
- 【神経筋症状】筋力低下、筋萎縮 【蛋白異化作用】、 腱反射亢進
- 【消化器症状】】食欲亢進、体重減少 【エネルギー消費量上昇】
排便回数増加、下痢 【蠕動運動上昇】 - 【エネルギー消費量上昇】多汗、体温上昇、異常な暑がり、全身倦怠感
- 【性腺症状】女性では希発月経、無月経
甲状腺機能亢進症の合併症
周期性四肢麻痺(脱力発作)
甲状腺中毒性ミオパチー(近位筋萎縮)
甲状腺クリーゼ(=甲状腺機能が急激勝つ極度に亢進し、生命の危機に直面した状態。多くは未治療のバセドー病患者に感染、外傷が加わったときに発症。不穏(せん妄)、頻脈、発汗、高熱、下痢が5大症状。緊急処置を有し、放置すればショック、意識の消失を来たす。)
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の検査
〔生化〕甲状腺刺激ホルモンTSH激減
【甲状腺ホルモン濃度上昇によるネガティブフィードバック機構により】
血清総コレステロール減少、【脂質異化の亢進】、FFA(遊離脂肪酸)上昇、ALP上昇、高血糖
〔免疫〕抗TSH受容体抗体陽性、抗甲状腺抗体陽性
〔画像〕シンチグラフィー;放射性ヨード摂取率著増 【甲状腺機能亢進を反映】
収縮期高血圧(拡張期は減少、脈圧は増大)
基礎代謝率上昇
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の病院での治療
- 薬物療法…抗甲状腺薬、無機ヨード、(動悸、振戦) β受容体遮断薬
- 寛解しない場合
(若年者)甲状腺の亜全摘術(適量のルモンを分泌するだけの組織を残して摘出)
(中高年者)放射腺ヨード療法により甲状腺組織を破壊
→やがて機能低下に陥りやすい。○甲状腺機能低下症 »
甲状腺機能亢進症の東洋医学的な見方
- 《肝鬱気滞》:胸苦しくて痛む、抑うつ、情緒の変化が症状にでる。
- 《肝火亢盛》:感情の起伏が激しく興奮しやすい、顔部が熱っぽい、暑さを嫌う、手のふるえ、不眠など。
- 《心陰虚損》:いらだって眠れない、心悸亢進、不整脈、力がぬけている、汗が多くでる、口がからからに乾くなど。
- 《痰湿凝結》:頭部の腫脹、胸苦しい、ときに悪心・嘔吐、食欲不振、便秘。
自分で出来る甲状腺機能亢進症のお灸のツボ(経穴・つぼ)
○お灸について »
身柱(しんちゅう)、 附分(ふぶん)、 魄戸(はくこ)、 膏肓(こうこう)、 神道(しんどう) 、霊台(れいだい)
心兪(しんゆ)、 肺兪(はいゆ)、 厥陰兪(けついんゆ)、 人迎(じんげい)など。
○甲状腺肥大に:璇璣(せんき)、兪府(ゆふ)、大杼(だいじょ)
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の精神的および感情的要因
~取り残されたことに激しい怒り
~何かを課せられたり、背負わされるのを嫌う。
~被害者意識。
~挫折感。
~不満感。
甲状腺機能亢進症におすすめのフラワーエッセンス
*感情のクリアリングには… ⇒ 脳デトックス【アクセス・バーズ】がおすすめです!
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)のホメオパシーレメディー
- Iodium:食べても痩せていく、甲状腺の腫れ、疲れやすい。
- Belladonna:頻脈、 頭がひどくのぼせる、発熱、顔のほてり、動悸、右側がひどい。
- Calcerea carb:足首が弱い。手足の冷え、心の衰え。
- Glonoinum:ひどいドクドクいう頭痛、眼球突出
- Phosphorus:全身倦怠感、イライラ、暗闇を嫌う、鼻血、気管支炎伴う。
- Calc phos 6X: 全身倦怠感、手指振戦、寝汗。
- Mag phos 6X:頻脈、筋のひきつれを予防。
- Nat mur 6X :ほてり、のぼせ、渇き、乾燥に対して。
フォスフォラス Phos. ホメオパシーレメディーの値段をチェック⇒
甲状腺機能亢進症(バセドウ病)のヨガ・セラピー
○甲状腺の調整
アサナ
スリヤナマスカ、 パワンムクタサナ1:17、 すべての逆転のアサナ、
スプタ・ヴァジラサナ、 マツヤサナ、 ウシュトラサナ
プラナヤマ
全てのプラナヤマ、 特にウッジャイ、 ブラマリ、 バストリカ、
ヌールッチャプラナヤマ
ムードラ
パシネエ、 ヴィパレータカラニムードラ
バンダ
ネティ、 クンジャル
他
ヨガニドラ、 アジャパアジャパ
その他の療法
ハーブ
ビューグル・ウィード、 レモンバーム、 マザーワート
食事改善、適度な運動、心と身体に働きかけるセラピーなど。
甲状腺機能亢進症 (バセドウ病) のレイキ・ヒーリング (霊気療法)
○チャクラについて »
Chakra:ヴィシュッダ・チャクラ Vishuddha (Throat Chakra)
Position:基本ポジション+反応のあるところ、甲状腺と甲状腺の裏。