気管支喘息 Bronchial Asthma
- 気管支喘息とは
- 喘息の東洋医学的な見方
- 自分で出来る喘息のお灸のツボ
- 喘息の精神的および感情的要因
- 喘息のためのホメオパシーレメディー
- 喘息のためのヨガ・セラピー
- 喘息のためのレイキ療法
- その他の療法
WHO(世界保健機構)では
鍼灸治療が 気管支喘息 に適応であることを認めています。
気管支喘息とは
気管支喘息の概念
喘鳴を伴う反復性の呼吸困難をきたす疾患。
気管支喘息の病態
- 気道の過敏性 (種々の刺激に対する反応性が亢進した状態にある人)
- 気道の炎症(好酸球などの関与する炎症が存在する)
- 気道の狭窄 (気道分泌物増加、発作的な気管支攣縮) (可逆的変化)
→発作の反復で、気道粘膜の上皮細胞が剥離、自律神経末端が露出
→気道の過敏性上昇。
→発作の反復で、基底膜が肥厚し、気道壁も肥厚 (非可逆的)
→気管支喘息は慢性化する。
気管支喘息の分類
- アトピー型 【発作を誘発する抗原に対する特異的なIgE抗体が証明されるタイブ。I型アレルギーが、引き金になる】
90%以上が5歳までの幼児期に発症、多くは遺伝的要素が存在。
ほとんどが吸入抗原により、なかでもダニ、ハウスダストが最大の原因。
70%が成人になるまでに治癒する。 - 非アトピー型 【病態生理まあまりよくわかっていない】
40歳以上の成人に多い。
〔生化〕特異的IgE抗体陰性、遺伝的素因が存在しない。
気管支喘息の原因
アレルゲン (ここではIgE抗体を産生させ、 I型アレルギーの原因となる抗原性物質) を吸入…ダニ、ハウスダストが多い。ペット動物の垢。
【アトピー型(=いろいろなアレルゲンに対して特異的なとIgE抗体を作りやすい体質をいう (アトピー素因) アトピー素因は喘息発作の重要な原因素因。アトピー性疾患とはIgE抗体がその発症に関与している状態をさす。)】
他に、職業性喘息、(刺激ガス、粉塵)、アスピリン喘息、運動喘息
気管支喘息の好発
発作 … 季節の変わり目、秋の台風シーズン>春>夏の順
日中<真夜中 (特に明け方に多い)
【気道平滑筋の収縮には日内変動があり、明け方に最も強くなる】
気管支喘息の症状
発作時以外は無症状。多くは症状が発作性に出現。
慢性型では常に、咳、痰、喘鳴がみられる。
- 発作時には呼吸困難 【平滑筋攣縮と気道壁の腫張→気道狭窄】
喘鳴、呼気性呼吸困難 【粘稠な痰、気管支痙攣→気道狭窄→息を吐くのに苦労する】
咳嗽 (湿性咳)、痰 (粘稠性)
呼吸に起座位をとる(起座呼吸) 【仰臥位よりも起坐位は呼吸補助筋を有効に使えるので呼吸がらく】
〔聴診〕 連続性ラ音…高音の笛声音 (喘鳴音)、呼吸音の呼気延長 - (症状増悪)呼吸音減弱 【気道が完全に閉塞】
チアノーゼ、意識障害、奇脈 【低酸素血症】
気管支喘息の検査
〔喀痰〕粘稠性の痰、痰中に好酸球、シャルコーライデン結晶、クルシュマンらせん体
〔免疫学〕アトピー型;特異的IgE抗体陽性
検出法…皮膚反応 (RAST法、皮内反応テスト、誘発テスト)
〔肺機能〕慢性化した重症例を除いて、発作時以外は正常範囲にある。
(発作時)可逆的な閉塞性障害を呈す。 【平滑筋攣縮と気道壁の腫張は可逆的】
1秒率低下 【閉塞性障害の所見】、肺活量は変化しない (原則)
・吸入テスト (発作時にβ2気管支拡張薬を吸入) 1秒量15%以上改善→可逆的と判断
・吸入テスト (非発作時に気道収縮作用薬を吸入) 1秒率20%以上悪化→気道の過敏性上昇
気管支喘息の病院での治療
- アトピー型;既知の抗原曝露を避ける。
- 薬物療法…コントローラー(気道の炎症を抑制し、長期的リモデリングを防止する薬剤)と、リリーバー(呼吸困難に苦しむ発作中の患者を救う薬剤)の組み合わせ。
- 特異的減感作療法(主に吸入抗原による I型アレルギーに基づく疾患に対して行われる)
喘息の東洋医学的な見方
喘息のことを「哮喘」という。
”肺は気を主り、腎は気を納める”
関係の深い臓は《肺》《腎》《脾》
肺の気逆と痰が原因となる場合が多い。
”肺は貯痰の器”、”脾は生痰の源”
分類
- 実証 風寒/風熱:痰飲の潜伏に外邪が加わる→肺の宣発・粛降機能の低下
- 虚証 肺気虚:肺気の損耗→粛降機能の低下→気逆→哮喘
腎気虚:腎の納気機能の低下→肺気の昇降に影響
脾気虚:脾の運化機能の低下→痰飲の生成・停滞→肺気の昇降に影響
自分で出来る気管支喘息のお灸のツボ(経穴・つぼ)
○お灸について »
基本
身柱(しんちゅう)、神道(しんどう)、霊台(れいだい)、肺兪(はいゆ)、喘息兪(膈兪の上方2寸)、 熱く感じないところは多壮。
至陽(しよう)多壮、老人は多壮を避ける。
喘息で横になれないとき
三陰交(さんいんこう)
右に寝れない→左側の三陰交:左に寝れない→右側の三陰交
呼吸器の緊張
附分(ふぶん)、魄戸(はくこ)、膏肓(こうこう)、肺兪(はいゆ)、心兪(しんゆ)
気管支喘息の精神的および感情的要因
~押さえつけられた愛情。
~いきずまった感情。
~自力で生きようとする生命力に欠ける。
乳児~小児
~生きていることへの不安。
~自分は望まれて生まれてきたのかどうか。
気管支喘息におすすめのフラワーエッセンス
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気管支喘息のホメオパシーレメディー
- Arsenicum:疲労と衰弱。真夜中以降悪化する。起座呼吸。
- Cargo veg:窒息、閉塞感。青白い顔色。衰弱。
- Drosera: 発作的せき。胸を押さえずにはいられない。まともに吸うことができない。暖かいと増悪。
- Kali carb:朝の2am~5amにひどく、起座呼吸。
- Mag phos:けいれん、ひきつけ
- Nat sulph:高湿気で増悪。朝の4am~5amにひどく、胸を押さえる。
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気管支喘息のヨガ・セラピー
アサナ
- スリヤナマスカ
- シャシャンカサナ
- プラナマサナ
- サルバンガアサナ
- スプタ・ヴァジラサナ
- マルジャリ・アサナ
- ウシュトラサナ
- ハスタ・ウシュトラサナ
- ウッティタ・ロラサナ
- ドィコナサナ
- マツヤサナ
- 反曲のアサナ
- パダ・ハスタサナ
- バッダ・パドマサナ
- シャヴァサナ
プラナヤマ
ナディ・ショッダナ、バストリカ、カパラバティ、普段から腹式呼吸を
シャットカルマ
ヴァストラ・ダウティ、シャンカプラクシャラナ、クンジャル、ジャラ・ネティ
他
ヨガ・ニドラ、アジャパジャパ、アンタールモウナ、その他のメディテーションとリラクゼーション
喘息のレイキ・ヒーリング(霊気療法)
○チャクラについて »
Chakras
アジナ・チャクラ Ajna(3rd Eye Chakra)
ヴィシュッダ・チャクラ Vishuddha(Throat Chakra)
アナハタ・チャクラ Anahata(Heart Chakra)
マニプラ・チャクラ Manipura(Solar plexus Chakra)
Positions
基本ポジション+反応のあるところ、肺尖、胸腺、みぞおち、腎臓。
喘息のその他の療法
- 蓮根おろしに生姜おろしを少々まぜ、塩と黒砂糖少々加え熱湯を注ぎ、葛湯のようにして1日2・3回飲む。
- 激しいときは蓮根のしぼり汁を大匙3くらい飲む。生姜のしぼり汁を背中にすり込みマッサージする。
- ヨモギの青汁を大匙3くらい液体酵素にまぜて飲む。
- 梅肉エキスを朝晩飲む。
- ビワ葉温こんにゃく湿布も有効。
- リコリスとジンジャー:2つあわせて小さじ半分くらいを1カップに。
- 玉ねぎのしぼり汁を1/4カップ、蜂蜜を小さじ1、こしょう小さじ1/8で、痰と咳、息が出来ないようなときに。