膵 (臓) 癌 Cancer of Pancreas
膵癌とは
膵臓 (膵管上皮あるいは膵実質細胞) に原発する悪性腫瘍。
膵癌の80~90%は膵外分泌腺の膵管上皮から発生する膵管癌 (腺癌) である。
膵頭部癌が最も多い (65%)、膵体部癌 (15%)、膵尾部癌 (5%)、全体癌 (15%)
高齢者に多く、60歳以上でやや男性に多い。現在増加傾向。
膵癌の病理
- 90%以上を浸潤型膵管癌が占める。
浸潤傾向が非常に強く、周囲組織は早期から侵される。 - 膵外へ血行性・リンパ行性に転移。 (肝臓 > リンパ節 > 肺、骨)
- 後腹壁腔に発生するため早期発見が困難。
予後極めて不良。(消化器癌のうちで最も予後不良)
特に神経叢への浸潤は根治を阻む大きな原因。
膵癌の成因
高危険群 … 喫煙、アルコール、慢性膵炎・膵石症、糖尿病、急性膵炎の既往。
膵癌の症状
黄疸を来す膵頭部癌を除き、進行するまで自覚症状に乏しい。
- (初期症状) 上腹部不定愁訴
「なんとなく胃が悪い」、悪心、嘔吐 - 持続性の腹痛 (鈍痛)
- 心窩部痛 【癌が膵管を閉塞→膵液うっ滞による随半性膵炎】
- 背部に放散する耐え難い腹痛 【癌が後腹膜神経叢を巻き込んだ】
前屈位で軽減。
- 急激な体重減少 【腹痛による食欲不振と、随半性膵炎が脂肪吸収を障害】
- (進行)二次性糖尿病 (口渇、多飲、多尿) 【膵の荒廃がランゲルハウス島に及ぶ】
〔部位別比較〕
○膵頭部癌 …(初発) 黄疸【腫瘍による総胆管の圧迫・閉塞→閉塞性黄疸】→ 予後比較的良好
皮膚掻痒痒、発熱、 白色便【胆管の完全閉鎖】
クールボアジュ徴候(無痛性胆嚢腫大)
○体・尾部癌 …(初発) 心窩部痛~背部に放散する耐え難い腹痛→予後不良
進行性耐糖能障害、著しい体重減少。
膵癌の予後
予後極めて不良 (診断した時点で、すでに手遅れで手術不能のケースが半数以上)。
手術例の5年生存率は10%。
東洋医学的な見方
- 《脾胃湿熱》:消化不良、食事を嫌う、ときに悪心、嘔吐、上腹部が膨満して強くおさえると腫瘤を触知、著しい黄疸、全身の瘙痒、著しい体重低下、大便は淡白色、小便はオレンジ色。
- 《肝脾瘀結》:上腹部の疼痛が肩背部に及び多くは持続性鈍痛でときに発作的激痛、とくに夜間に著しい、嘔吐や不安などを伴うこともあり、睡眠が妨げられる、ときに脇窩に腫瘤が触知、悪心、飲食を嫌う、やせる、ときに下痢。
- 《心脾実熱》:消化不良、食欲低下、やせる、だるい、左上腹部に腫瘤を触れることがある、一般に隠痛、左側胸部に放散し胸脇下部に及ぶこともある、発熱、盗汗、不眠でいらいらする、大便は黒色、小便は出渋る、浮腫がみられることもある。
膵癌の精神的および感情的要因
~膵臓は人生の甘さ・優美を象徴している。
○癌全般
~深く傷ついた。
~長年抱え込んだ、憤り、うらみ。
~大きな隠し事、心配などが自己破壊となっている。
~増悪を抱えている。
~”いったい何のために?”
膵癌におすすめのフラワーエッセンス
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膵癌のレイキ・ヒーリング(霊気療法)
○チャクラについて »
Chakras
アナハタ・チャクラ Anahata(Heart Chakra)
マニプラ・チャクラ Manipura(Solar plexus Chakra)
Positions
基本ポジション+反応のあるところ、みぞおち、背部、肝臓、腎臓、脾臓。
膵癌の食事法
吐き気の場合は玄米おにぎり飯(手の中の酵素がおにぎりにうつるので必ずにぎり飯にする)にゴマふりかけをたっぷりつけて、一口ごとによくかんで食べること。また玄米スープを飲んでもよい。
〔主食〕玄米・玄米小豆飯・はと麦御飯・二分づき米・胚芽・そば・玄米もちなど。食欲不振の場合は玄米スープに梅干位でよく、2、3日はこれのみでよい。その他正しい健康食をあせらず、たゆまず行っていくこと。
〔副食〕わかめ、ねぎ、にら等のみそ汁に焼いた玄米もち一個入れて、やわらかく煮て食べるのもよい。病状に応じてだが海藻料理はつとめて毎日食べる。根菜類もできるだけとり入れること。煮込むとやわらかく食べやすい。みそ・しょうゆ・塩は必ず自然のもの。酢は梅酢を使う。
〔禁ずるもの〕肉類・魚介類・卵・酒類・白砂糖など甘味品、刺激物・不自然な加工食品。
〔飲み物〕ビワ葉茶・番茶・薬草茶。