わたくし乳がんステージ4の食事記録
5月7日
朝ごはん
- りんご寒天+ブルーベリー
- キャベツ+ブロッコリー+ハーブ+にんにく+小松菜+めかぶ+レタス
- 海苔+玄米トースト
- マッシュかぼちゃ+きのこ+きゅうり+オリーブ+わさびの粕漬け
- みそ汁(わかめ)
- あかもく
- ところてん
- 蒟蒻めん+なすの味噌あえ
- コーヒー+ターキーテイルマッシュルーム
- クラッカー+酒粕ドライフルーツ+アプリコットシード+カカオニブ+デーツ+甘栗
5月8日
朝ごはん
- りんご寒天+ブルーベリー
- フラックスシード+キャベツ+ブロッコリー+ハーブ+にんにく+小松菜+めかぶ+レタス
- 海苔+玄米トースト+レンズ豆パン
- マッシュかぼちゃ+テンペー+きゅうり+オリーブ+わさびの粕漬け
- ひえめん+なすの味噌あえ
- きのこ
- メロン+ドライパパイヤ
- コーヒー+ターキーテイルマッシュルーム
- クラッカー+ブラックチェリージャム+アプリコットシード+デーツ+甘栗
5月9日
朝ごはん
- りんご寒天+クリームチーズ+ブルーベリー
- フラックスシード+キャベツ+ブロッコリー+ハーブ+にんにく+小松菜+あかもく
- 海苔+玄米トースト+レンズ豆パン
- テンペー+マッシュかぼちゃ+肝パテ
- きのこ
- わかめキュウリ
- 豆パスタ+いわし
- メロン+ドライパパイヤ+デーツ
- コーヒー
5月10日
朝ごはん
- りんご甘酒+クリームチーズ+ブルーベリー
- フラックスシード+カリフラワー+ブロッコリー+ハーブ+にんにく+めかぶ+レタス
- 海苔+玄米トースト+レンズ豆パン
- テンペー+マッシュかぼちゃ+きのこ+きゅうりわかめ
- 豆パスタ+ごぼうの味噌あえ
- みそ汁(わかめ)
- メロン+ドライパパイヤ
- コーヒー
- クラッカー+ブラックチェリー+アプリコットシード+デーツ
5月11日
朝ごはん
- りんご寒天+ブラックチェリー+クリームチーズ
- フラックスシード+カリフラワー+ブロッコリー+ハーブ+にんにく+めかぶ+レタス
- 海苔+玄米トースト+レンズ豆パン
- テンペー+マッシュかぼちゃ+きのこ+きゅうりわかめ
- 豆パスタ+トマトソース
- メロン+ドライパパイヤ
- コーヒー
- クラッカー+酒粕ドライフルーツ+アプリコットシード+カカオニブ+デーツ
5月12日
朝ごはん
- りんご寒天+ブルーベリー+クリームチーズ
- フラックスシード+カリフラワー+ブロッコリー+ハーブ+にんにく+めかぶ+レタス
- 海苔+玄米トースト+レンズ豆パン
- テンペー+マッシュかぼちゃ+きのこ+オリーブわさびの粕漬
- 豆パスタ+チキントマトソース
- あかもく
- メロン+ドライパパイヤ
- コーヒー
- 酒粕ドライフルーツ+アプリコットシード+カカオニブ+デーツ
5月13日
朝ごはん
- りんご寒天+ブルーベリー+クリームチーズ
- フラックスシード+大根+ブロッコリー+ハーブ+にんにく+めかぶ
- 海苔+玄米トースト+レンズ豆パン
- テンペー+マッシュかぼちゃ+きのこ+レバーパテ
- 豆パスタ+グリーンカレー
- メロン+ドライパパイヤ
- コーヒー
- クラッカー+酒粕ドライフルーツ+アプリコットシード+カカオニブ+デーツ
フラックスシードの栄養成分と体にもたらす効果
フラックスシードは日本語で亜麻仁とも呼ばれているもの。小さな種子で数千年前の中東が原産。
最近、フラックスシードは健康食品として人気が高まっている。その理由は、オメガ3脂肪酸や 食物繊維など、心臓に良い植物特有の成分が多く含まれているためだろう。(Flax and flaxseed oil , Flaxseed , Flaxseed and cardiovascular health)
亜麻仁の種は、消化を良くし、心臓病、2型糖尿病、癌のリスクを減らすなど、健康上の利点があるとされている。
亜麻仁オイルを摂っている人もいるかもしれないが、亜麻仁の種・フラックスシードは食事に取り入れやすい食材で、健康効果を最大限に発揮させるには、細かく砕いたり、すり潰すのが一番。
フラックスシードは通常、こげ茶色か薄い黄褐色をしている。そのままの形で売られているほか、挽いたり、炒ったりしてある商品も多く、亜麻仁油に加工されてもいる。
フラックスシードの栄養成分
フラックスシードのカロリーは、100グラムあたり534キロカロリー。脂肪42%、炭水化物29%、たんぱく質18%。
大さじ1杯(10g)のフラックスシード(全粒)には、以下の栄養素が含まれている(Seeds, flaxseed):
- カロリー 55kcal
- 水分:0.717g
- タンパク質:1.88g
- 炭水化物:2.98g
- 糖質:0.16g
- 食物繊維:2.81g
- 脂肪:4.35g
フラックスシードの炭水化物と食物繊維
フラックスシードは29%が炭水化物で構成されており、そのうちの95%はなんと食物繊維。つまり、全体の炭水化物の量から食物繊維の量を引いた消化可能な炭水化物の量が少ないので、低炭水化物で低糖質食品と言える。
厚生労働省策定の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、一日あたりの食物繊維「目標量」は、18~64歳で男性21g以上、女性18g以上としている。大さじ2杯(20g)のフラックスシードで、約6gの食物繊維を摂取できる。女性であれば、これだけで1日の摂取量の3分の1の量を補えるという優れもの。(食物繊維の必要性と健康)
フラックスシードの食物繊維の構成は次の通り
- 水溶性食物繊維:20-40%
- 不溶性食物繊維:60–80%
水溶性食物繊維は、血糖値やコレステロール値を調整する働きがある。また、有益な腸内細菌を養うことで消化器系の健康を促進する効果が期待できる。(Flaxseed dietary fibers lower cholesterol , Gut bacteria in health and disease)
フラックスシードを水と混ぜると、亜麻の種に含まれる粘液質のガムは非常に濃厚になる。不溶性食物繊維の含有量と相まって、亜麻仁は天然の緩下薬となるわけだ。フラックスシードを摂取することで、便秘を予防し、糖尿病のリスクを減らすことが可能である。(Metabolic effects of dietary fiber)
フラックスシードのたんぱく質
フラックスシードは18%がタンパク質で構成されている。そのアミノ酸含有量は大豆に匹敵するほどだ。必須アミノ酸を含むにもかかわらず、アミノ酸のリジンがないため、不完全なタンパク質と考えられている。(Food Chemistry)
しかし、フラックスシードはアミノ酸のアルギニンとグルタミンを多く含んでおり、これらは心臓と免疫系の健康に重要な役割を担っている。(Arginine and endothelial , Glutamine in critical care)
フラックスシードの脂質
フラックスシードには42%の脂質が含まれており、大さじ1杯(10g)で4.3gの脂質が摂取できる。
これらの脂肪分は、次のように構成されている。
- 多価不飽和脂肪酸(オメガ6、オメガ3、α-リノレン酸(ALA)など):73%
- 一価不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸:27%
フラックスシードは、ALAを最も豊富に含む食材のひとつであり、その含有量を超えるものはチアシードだけ。ALAは必須脂肪酸であり、つまり体内で生成することができないもの。したがって、食事から摂取する必要がある。(Bioavailability of alpha-linolenic acid)
フラックスシードのオイルが最も多くのALAを含み、次にすりつぶしたシードがALAを多く含む。もし、つぶさずに食べると、油分が種子の繊維構造の中に閉じ込められるため、ALAの量は最も少なくなる。
オメガ3脂肪酸を多く含むため、フラックスシードは他の多くのシードオイルよりもオメガ6とオメガ3の比率が低くなっている。オメガ6とオメガ3の比率が低いほど、様々な慢性疾患のリスクが低くなると言われている(The importance of the ratio , Evolutionary aspects of diet)
しかし、フラックスシードには魚のオイルほど多くのオメガ3は含まれていない。さらに、摂取したフラックスシードの ALA は、体内でエイコサペンタエン酸 (EPA) とドコサヘキサエン酸 (DHA) に変換する必要があるが、このプロセスは効率が悪い。(Conversion of alpha-linolenic acid)
フラックスシードのホルモン調節作用
オメガ3を摂りたいなら、魚を食べたほうがいいのに、なぜフラックスシードを食事に取り入れるのか?ER陽性の乳がん患者にとっては、ホルモンバランスは最も気をつけなければならないことのひとつ。
フラックスは、更年期障害によく用いられる食品・栄養補助食品で、リグナン、α-リノレン酸、食物繊維を含むことで知られており、それぞれ植物性エストロゲン作用、抗炎症作用、ホルモン調節作用を有すると考えられる成分。
フラックスシードの摂取による乳がんと共に生きる女性の更年期症状の改善に対する有効性、および乳がん発症または再発のリスクに対する潜在的な影響についての研究によると(Flax and Breast Cancer)
- ホットフラッシュ症状の減少
- 腫瘍アポトーシス指数の増加
- HER2発現および癌細胞増殖が減少
- メンタルヘルス改善
- 死亡率低下
などの結果がみられた。
フラックスシードと乳がん
フラックスシードの重要成分
フラックスシードは、α-リノレン酸(ALA)、フェルラ酸(およびその誘導体)、食物繊維、マグネシウム、マンガン、リン、チアミン(ビタミンB1)の優れた栄養源である。また、フラックスシードは、葉酸の一部とビタミンB群のナイアシン(B3)、パントテン酸(B5)、リボフラビン(B2)、ビタミンB6の供給源となる。
さらに、フラックスは亜鉛の非常に優れた供給源であり、栽培された土壌によっては、カドミウム、カルシウム、銅、鉄、セレンといった他の金属やメタロイドをかなりのレベルで取り込むことができる。フラックスは、植物性リグナン(主にセコイソラリシレシノール)の最も豊富な供給源として知られており、腸内細菌叢によってエンテロジオールとエンテロラクトンに変換される。
エンテロラクトンは植物性エストロゲンでありながら、抗エストロゲン作用(エストロゲン受容体と競合的に結合することにより、エストロゲンのER+乳がん促進作用を抑制する)があることが示されている。
フラックスシードと細胞研究
フラックスシードおよびフラックスシードエキスには、乳がん細胞の増殖を抑え、乳がん細胞のアポトーシス(プログラムされた細胞死)を促進する作用があることが示されている。
フラックスシードは、ER-およびER+の両方の乳がん細胞の成長と増殖を減少させることが可能である。また、フラックスシードは、大豆イソフラボンのゲニステインがマウスのER+乳がんに及ぼす乳がん促進作用を打ち消すことが実証されている。
フラックスシードの化学的予防の効果は、主にそのリグナンとALAの含有量に由来するようだ。
フラックスシードのリグナンと乳がん
7つの研究結果を組み合わせたメタアナリシスでは、植物リグナンの摂取は閉経後女性の乳がんリスク低減と関連していることが明らかになった。スウェーデンの大規模な前向き研究では、植物リグナンの摂取量が最も多いグループで、特にホルモン補充療法(HRT)使用者の閉経後女性における乳がんリスクが低下することが明らかになった。リスクの低下は、腫瘍のERやPRの状態によって異なるものではなかった。
別の研究では、エンテロラクトンの循環レベルが高いと、閉経後の女性、特にER-乳がんの女性において、乳がんの再発および死亡のリスクが低下することが報告された。
フラックスシードオイル(アマニ油)と乳がん
フラックスシードオイルには、フラックスの重要な成分であるビタミンB群、食物繊維、リグナンなど、そして重金属も含まれていない。その代わり、オメガ3脂肪酸ALAが濃厚に含まれている。
フラックスと同様に、リグナンを多く含むゴマと比較したある研究では、フラックスの乳がん予防効果は、リグナン含有量と並んでALA含有量の多さによるものであるという結論にいたった。
また、別の研究では、フラックスのリグナン成分は発癌の進行期に最も有効であるのに対し、オイル成分は腫瘍が既にできている段階に効果的であると結論付けている。精製された低温圧搾の亜麻仁油には、重金属がほとんど含まれていない。
α-リノレン酸(ALA)と乳がん
ALAの摂取は、乳がんリスクの低下と関連している。亜麻仁油は、この植物由来のオメガ3脂肪酸の最も良い摂取源の1つだ。
ALAは代謝の過程で一部がエイコサペンタエン酸(EPA)とドコサヘキサエン酸(DHA)(脂肪分の多い魚に多く含まれる)に変換され、多くの研究で化学予防効果が報告されている。例えば、これらの成分が乳がんモデルマウスの肺転移を抑制することや、HER2+乳がんの初期段階を抑制することが報告されている。
ただし、オメガ6脂肪酸を多く含む植物油(コーン油、サフラワー油、大豆油、ヒマワリ油など)の存在下では、ALAからEPAやDHAへの変換が阻害される可能性があることに注意が必要。したがって、フラックスおよびフラックスオイルは、このような油とは別に摂取する必要がある。
フラックスは乳がん治療の効果を高める
フラックスには、乳がん治療で使用される薬剤と相互作用し、妨げ阻害するような成分は含まれていない。実際、フラックスの様々な成分やフラックスそのものが、各種の乳がん治療の効果を高めることが示されている。
フラックスシードに含まれるエンテロラクトンは、乳がん細胞の放射線に対する感受性を高め、放射線治療の治療効果を高めることが報告されている。さらにフラックスそのものは、肺がんの放射線治療において、治療効果を低下させることなく肺を保護することが示されている。
フラックスシード、フラックスシードオイル、リグナンであるセコイソラリシレシノールはそれぞれ、乳がんの動物モデルにおいて、タモキシフェンとの併用でタモキシフェン単独よりも腫瘍サイズを縮小することが示されている。
フラックスシードオイルのフェノール抽出物は、正常な乳房細胞を傷つけることなく、ER+/PR+およびトリプルネガティブ乳がん細胞におけるアドリアマイシン(ドキソルビシン)の治療効果を高めることが明らかにされた。また、セコイソラリシレシノールとエンテロラクトンからなるフラックスシードエキスとアドリアマイシンやタキソテール(ドセタキセル)を併用すると、HER2+およびトリプルネガティブ乳がん細胞において両化学療法薬の細胞毒性を高めることが別の試験で確認されている。
また、フラックスシードは、HER2+乳がん細胞におけるハーセプチンの効果を高め、ハーセプチンとアドリアマイシンからの心臓へのダメージを低減することが認められている。
参考:
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